鈴木です。別館

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ウェブデザインの配色(カラー)について、これからコマースサイトを中心に考えるべき対策

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>鈴木です。(note)

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旅行ネタばかり書いていると、他の事が書きたくなった鈴木です。

ウェブ解析については、ある程度の知見はあると勝手に思っていますが、ウェブデザインについては、素人というよりもド素人です。そんな鈴木がド素人ながらもウェブデザインで気になった事を書いてみます。

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 たまにネットの海を漂っていると、このサイトは見辛いな~と思うサイトを見かける事があります。
ブログでも同様。

なぜ見辛いのか?それは鈴木が色盲だからです。

日本人に多い色盲

wikiで調べてみると、日本人男性の22人に1人が先天赤緑色覚異常 いわゆる赤緑色盲という事で書かれていました(約4.5%の確率)・

1日5000人くらいが見に来てくれるサイトは、結構ゴロゴロしていると思います。
その内の約半数が男性だった場合、100人くらいは色盲の人がいる計算になります。女性はかなりこの色盲である確率が低くなりますので、1人いるかどうかくらいの割合かと思います。

日本眼科学会:目の病気 先天色覚異常

このサイトを見て、納得。確かに赤と緑のクリスマスカラーは見辛いな~と常々思っていました。

この鈴木のブログでも先月は約58000UUとなっており、8割以上が男性となっているので、2000人以上の先天赤緑色覚異常の方が来た事になります。

割合で言えば、4.5%かもしれませんがそういう方を無視したサイト作りをしていると4.5%を取りこぼす事になりますよね。

例えばコマースサイトなんてものは日々行う改善なんて地道なもので、1%の売上を上げる工夫を積み重ねていく事で10%20%と売上を上げていくしか無いと言えます。

そこで、4.5%を無視するのかそれとも救うのか?によって売上もひょっとしたら、1%くらい伸び縮みがあるかもしれません。

実際に月間のセッション数15000、コンバージョン数が1000件のコマースサイトで半数が男性とした場合。その内、4.5%が先天赤緑色覚異常だとすると、22件が先天赤緑色覚異常の方という事になります。これを取りこぼすとCVR6.7%が6.5%になるという事です。

CVRで0.2%を上げようとする難しさは、コマースサイトの経験者なら解ると思います。

0.2%上げられる施策が10個あれば2%もCVRが改善されるのですから。
(一般的なコマースサイトでCVRが3%を超えていれば良い方だと言われています。もちろん、扱っている商品等により大きく異なりますが)

決して無視出来ない数字だと思います。

白内障について考えるべきサイトもある

コマースサイト等で、ユーザーの平均年齢が50歳を超えているサイトもあるかと思います。そういうサイトは、白内障の方の見え方を知っておいて出来るだけ対策をしておいた方が良いかもしれません。

鈴木は以前、サービス介助士という資格を取った時に、年配の方の見え方という事で、黄色のゴーグルをして街中を歩かされた記憶があります。

視覚障害ゴーグル

視覚障害ゴーグル

 

 こういうゴーグルをして、デザインと配色をチェックすれば高齢者にも見易いサイトが出来ると思います。

もちろん、ユーザーの平均年齢が20代~30代中心なら、それほど意識しなくても良いかもしれませんが、50代以上中心のサイトなら、是非とも考慮して欲しいと思います。それは

白内障 - Wikipedia

ここで、

老人性白内障という表現もあるが実際には50代の半数がこの症状を起こしているという調査報告もあり

という事が書かれている通り、サイトの訪問者で50代60代が多いのなら、ひょっとしたら、半数の方が白内障でサイトのカラーによっては見辛いと感じているかもしれませんよ。

白内障の症状(見え方)

上記のサイトなんかも参考になります。

これから需要が高まる高齢者用コマースサイト

既に日本は高齢化社会となってきています。
つまり、ネットの世界でも高齢者社会が形成され、コマースサイトも高齢者が普通に使うようになってきているという事です。

そんな中で、高齢者の白内障を無視したサイト作りをこれからも行っていけば、高齢者の需要を取り逃す事に成りかねません。

何でこんな事を思ったのかと言うと、あるコマースサイトの訪問者の一番のボリュームゾーンが50代だったのに、配色がパステルカラーとなっており、これ見辛い人もいるんだろうな~と思ったからです。

サイトの訪問者の年齢層はGoogle Analyticsでも簡単に調べられますし、コマースサイトなら誕生日等を登録してもらっていれば、購入者の年齢層も調べられます。

年齢によって品揃えや内容を考えるだけでなく、デザインにも活かされるべきだと最近、思った次第です。

思っている事

恐らくウェブデザインをされている方は比較的年齢は若い方が多いかと思います。若いとついつい、年配者の色の見え方が自分たちと異なるなんて事に気付かないかもしれません。

また、鈴木自身が広告代理店(紙媒体専門)にデザイナーとして内定を取りながらも、仕事の説明を受けた際に、色盲だとカラーの判別が出来ないため、かなり厳しい状況になると解り内定を辞退した経験があります。
サービス介助士という資格を取った事で年配の方の見え方が学べた事も起因しています。

いろんな見え方があるという事を知って、少しでも見易いサイトを作ってもらえれば、嬉しく思います。

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