かなり期間が空いてしまった鈴木ですm(__)m
Google Analyticsを学ぶ 第6回 となります。
今回の項目一覧
1 ユーザーの環境
1-1 ブラウザとOS
1-2 ネットワーク
1-3 備考
2 モバイル
2-1 サマリー
2-2 デバイス
2-3 備考
3 カスタム
4 ユーザーのフロー
4-1 ユーザーのフローの注意点
4-2 備考
1 ユーザーの環境
ここでは、実際にサイトに来ているユーザーがどんな環境でサイトを見てくれているかが、解ります。
1-1 ブラウザとOS
このサイトの場合、一番多いのは「Safari(in-app)」となっているので、iOSでSafariを組み込んだアプリから見られている事が解ります。
セカンダリディメンションで参照元等を選択すると、その理由が見えてきていますよ。
2番めに「b.hatena.ne.jp」とあるので、恐らく「はてなブックマーク」のiOS用アプリから見てくれているんだな~と思います。
セカンダリディメンションを用いる事で、デフォルトのディメンション(項目・ラベル)からでは解らない事が見えてきます。
ディメンションについては、また詳しく説明します。ディメンションと指標の関係を把握しないと、最終的にはGAは扱えないので。
ここではまず、ブラウザが解って、セカンダリディメンションでブラウザだけでは解らない事が見えてくる事があるという事を覚えて下さい。
OSを見れば、大体のデバイスが解ります。ここでもセカンダリディメンションでデバイスを指定する事で、より細かく見る事が出来ます。
携帯端末情報をセカンダリディメンションに指定してると
iOSの内、iPhoneとiPadの比率も解ります。
ディメンションでとりあえずの補足です。
OSでは、スマフォからの割合が多いのであれば、レスポンシブ ウェブデザインのサイトに作り直すとか、AdSenseならスマフォ用にカスタマイズするとか、実際に行わないといけない事がよく解ります。
スマフォが多いのに、PC用のみにカスタマイズしていては意味がありませんので。
と言いつつ、このサイト、あまりスマフォの事は意識していません(^^;
今度、全面リニューアルをしたいな~と思っています。
画像の色で補足しておきます。
24bitと32bitは、実際にはほぼ変わらない事が多いです。24bit以上はトゥルーカラーと呼ばれ16,777,216色となっています。
12bitは、4,096色となっており、スマフォ等だと色合いがかなり変化する事があるので、スマフォの初期の頃はこの色合で、実際に届いた服とスマフォで見た服の色合いが違う!という事で返品が多かったという話をよく聞きました。
もちろん、使っているモニターの性能にも左右されるので、一概にカラー数の違いとだけとは言えませんが。
iOSが多い場合は、当然Flashのバージョンでは「not set」が増えます。
もし、iOSが多く、Flashのバージョンで「not set」が多いのなら、サイトにFlashは使わないようにしましょう。もし、使うと直帰率が確実に高くなります。
だって、見れないサイトを見るわけ無いですよね。
そういえば、一時期、Javaを使ったサイトが結構ありましたが、今って本当に少なくなりましたね。
1-2 ネットワーク
いつのまにはKDDIがトップになっていて驚きました。少し前までソフトバンクが1位だったのに。特に、プロバイダが解ったからと言って、サイトで改善するところは少ないですが、参考までに見てみると面白いかもしれません。
ISPが解った場合、遅いと評判のものが多ければ、サイトを軽くする等の工夫は出来るかもしれませんね。
1-3 備考
ユーザーの環境を知る事で、サイト改善はかなり出来ます。
特にOSや解像度によって、サイトの構成を考えるのは当然とも言えます。
ブログでも、コマースサイトでも、出来る限り多くのユーザーに適したサイト構成にしなければ、ユーザーからの評価は得られません。
いつも見る必要性のある項目ではありませんが、サイトのリニューアルを行う時は必ず参考にすべき項目です。
2 モバイル
モバイルと言っても携帯からの情報だけな訳ではありません。細かく説明していきます。
2-1 サマリー
ここもセカンダリディメンションを加えるとよく解ります。
パソコンでもChromeが多いんだな~と実感しました。
ちなみに、主婦がよく使うコマースサイトなんかだと、パソコンではやはりブラウザはIEがまだまだ首位になったりしている事が多いです。
2-2 デバイス
ここでは、モバイル環境でのデバイス情報を見る事が出来ます。
ただ、モバイルの定義ですが、WindowsやMacのパソコン以外のものと考えて下さい。
デフォルトでは、携帯端末の情報が出てきます。iPhoneはひとまとめにされていますが、バージョン別にしてくれればと思いますが。
カメラマークをクリックすると端末の画像が出てきます。
プライマリディメンションのタブを移動させていく事で様々な情報が得られます。携帯端末ブランドは面白いのですが、キャリアで出てくる場合とメーカーで出てくる場合があります。
サービスプロバイダも、携帯だけで見るとやはりソフトバンクがまだ1位でした。
モバイル入力セレクタで、スタイラスを使っている方がいるんだ~と思ってStylusをクリックしていったら、Nintendo 3DSでした。
もっとも、スマフォの場合は文字入力でスタイラスを使っていても、よく考えたら解りませんね(^^;
OSを見ると、3DSやPS Vita等があるのが解りますね。
その他では、画面の解像度が選択出来ます。
2-3 備考
モバイル環境での閲覧は今後益々需要が伸びてくるので、ここでの情報がコマースサイトの場合、まさにモバイル戦略に役立つ事もあるかと思います。
または、携帯電話を扱うコマースサイトで、iPhoneメインのところで、アンドロイドでサイトに来ている人がいるのなら、まさに見込み客かもしれませんよね。
そういう見方も出来ます。
実際にGAのデータを見て、そこから思いつく事を1度、徹底的に自分なりに考えてみるといろいろと見えて来る事が多くあります。
普通は、何かをしたいために、アクセス解析のデータを見るものですが、初心者の内は、逆にアクセス解析のデータを見る事で、こんな事に役立つのでは?と想像、連想、妄想する事も重要だと思います。
思わぬ発見が出来る事もあります。
3 カスタム
カスタムの項目ですが、実はここはまだ自分も勉強中の項目であまり説明が出来ません。意味自体は理解しているのですが、自分でまだテストが出来ていないため、後に回させて頂きます。
参考までにどういう事か簡単に書いておきます。
カスタム変数
標準では持っていない属性(ラベル)を設定出来ます。例えば、会員制サイトなら、ユーザーがログインしている状態なのか、それともログインしていない(もしくは非会員)かというラベルをユーザーに貼って計測する等です。
実は、テストをしているのですが、どうも設定に問題があるようで失敗しています。もし成功したら、また報告します。
なお、カスタム変数や、ユーザー定義についてはKAGUAさんのサイトが非常に参考になります。出来れば、ga.jsではなく、analytics.jsでまた書いてくれれば嬉しいな~と思っています(^^;
Googleアナリティクスでユーザー定義に「生UA」を入れるコード
KAGUA
カスタム変数の事例18サイト 2013年Q1版
KAGUA
ただ、初心者だと少し難しいかもしれません。中級~上級者向けの内容で且つ、analytics.jsではなく、ga.jsで書かれていますので、ご注意下さい。
現在、鈴木がやろうとしているのは、自分のこのサイトで、はてなにログインしているかログインしていないかの識別が出来るかどうか・・・です。多分無理そうな気がするのですが・・・・
ご存知の方がいらっしゃいましたら、是非お教え下さいm(__)m
4 ユーザーのフロー
4-1 ユーザーのフローの注意点
鈴木の会社で、営業担当とかが最初に陥るのがここでした。
サイトに来た人がどんな遷移をしているのか知りたい!という事でよく質問を受けたのですが、遷移図を出してあげて、それが改善に繋がった事はありませんでした。
元々、細かいユーザーの遷移は、鈴木のアクセス解析の師匠より、あまり意味が無いという説明を受けており、その理由も聞いていたので、鈴木自身は基本的な流れになっているかの確認だけに使用しています。
最初からユーザーがサイトに来て、どんな遷移をするかなんて、細かく見ても意味が実は無い事が多いと言えます。
だって、その時の気分やサイドバーの内容、レコメンドの内容で次にクリックする場所なんて、いつも違いませんか?
コマースサイトの場合は、ページ単位ではなく、カテゴリー単位・項目単位等でセグメントして遷移を計測すべきです。
つまり、コマースサイトは一般的に
トップページ→カテゴリーページ→商品詳細ページ→カートページ→情報入力ページ→購入確認ページ→購入完了ページ
と遷移していきます。
ほとんどの場合、カートに進まなかった割合やカートから情報入力ページに進まなかった場合の方が最初は重要になる事が多いです。
もちろん、ユーザーのフローを見て改善出来ない事が無いという訳ではありません。優先順位が異なるという事です。セグメントしたページ(カテゴリーページや商品詳細ページ等)から、次のステップに進んだ割合(カートページ等)を見る、つまり離脱率はどれくらいか知る方が先です。
どんな商品やカテゴリーが売れているかなんて、アクセス解析ツールで見なくても、コマースサイトなら、コマースサイトのメインプログラムで確認すれば良いだけです。売れている商品がほとんどの場合、見られてるんですから。
見られているのに売れていない商品は無いか探す場合は、アクセス解析ツールの方が良いかもしれませんが。
ユーザーフローは確かに見易いのですが、これに時間を取られすぎると肝心な事を見落とす事があるので、注意して下さい。
まあ、見ている分にはユーザーフローも面白いんですけどね。
以上 第6回でした。次はようやく集客のコーナーだ(^^;
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