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接触頻度で考える会社の組織【ウェブ解析が最強の学問である】

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まず、ウェブ解析が役立つ実例を紹介します。

ウェブ解析を行っていくうちに、覚える事で、「広告の接触頻度」というものがあります。

元々は「単純接触頻度」「単純接触効果」というもので、心理学者:ロバート・ザイアンスが論文にまとめたものです。
何度も見たり、聞いたりしていくうちに次第に良い感情になる心理現象です。
例えば、よく会う人やよく聞く音楽を好きになっていく事を意味します。
ウェブの世界では、バナー広告でよく見るものに次第に興味を持っていってしまう事を目的として行われている、マーケティング手法でもあります。

これを実際の会社に例えてみましょう!

 

相談者Aさん

上司である主任が仕事をしないし、知識も無いし、やる気もない。
おまけに会社からの指示事項の情報も教えてくれません。
そのため、課長に相談したのですが、課長から逆に上司に逆らう仕事をしない奴というレッテルを貼られ、人事考課も最悪の点数を付けられてしまいました。
なぜ、こうなってしまうのでしょうか?

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これは、まさに接触頻度で説明をつけられる事が多々あります。

主任と課長は直接の上司と部下の関係のため、接触頻度が高く、主任は上司に気に入られようとしているため、上司が人を見る目が無い場合、接触頻度の高い主任の評価が高くなっているためです。
相談者Aさんと課長の接触頻度は、主任と比べれば少なくなるために、良い印象が無いというよりも、印象そのものが低いと考えられます。
こういった場合、相談者Aさんよりも主任の方が課長にとっては、接触頻度の関係で良い印象を持ってしまっている場合があるのです。

よくあるストーリー

こんな話は実際に自分の周りでもあったり、話を聞いたりした人も多いかと思います。
周りの人間からしてみれば、何故、あの主任は使えないのに、課長からの評価が高いのだろう?と思う事はありませんか?
これが、まさに接触頻度によるものなのです。
おまけに、主任はお歳暮もお中元も課長に送っていれば、もう決定的です。

インセンティブは非常に効果の高い販促手段である事を、ウェブ解析士なら知っています!

インセンティブ:よくあるマーケティング手法で、コマースサイトで売上を上げるためにメールマガジンで一定金額以上で使える割引のクーポンコードを送ったり、よく購入してくれる常連のお客さんにプレゼントを送ったりと、お客さんに取って直接的なメリットのある事を行う事

何という事でしょう!(ビフォア・アフター風に)
まさにこの主任は、マーケティング手法を駆使して上司に気に入られようとしていたのです!

対策

こういう時の対策は無いのでしょうか?
もちろん、ああります。
今回の大きな要因は、相談者Aさんの課長への接触頻度が低い事に起因しています。
ならば、相談者Aさんが課長との接触頻度を増やす事で解決出来ます。
例えば、お昼を一緒に行くとか、何気なく天気の話でもしてみるとか、何でも良いので、最初は接触頻度を増していく事です。

実際に、社会に出ると2つ上の職位の人とは話す機会が少ない会社も割りとあります。
しかし、すぐ上ではなく2つ上の職位の人と話す事で自分にも得られるメリットは多くあります。
ゴマをすると考えてはいけません。上の人から学ぶという姿勢で良いのです。
(ウェブ解析士なら、これを傾聴と言うかもしれません)

そして、インセンティブ(お歳暮・お中元)に対抗するのも、普段の会話で出来てしまう事があります。課長ともなれば、結婚している事も多く、お子さんもいる事でしょう。課長の家族の話を聞き出して、特にお子さんの誕生日や奥さんの誕生日の話題をタイムリーに行う事で、かなり好印象となります。

これをゴマすりと考えてはいけません。仕事をスムーズに行うためのテクニックを磨くものだと考えて下さい。
ここで、気をつけたいのは、インセンティブをつける事で解決をしてはいけないのです。

インセンティブは効果の高い販促手段ですが、利益を圧迫する事を忘れてはいけませんし、それは一時的な売上の確保にしかなりません。
もちろん、多少のインセンティブは良いのですが、継続的な頻度の高いインセンティブはあまり良い結果を産みません。
それよりは、顧客との長期的な良い関係を構築する事を意味する、CRMを構築していく方が長期的には良いとウェブ解析士なら理解しています。

結論

どうでしょう、もし相談者Aさんが、ウェブ解析を知っていれば、今回の事は防げていたかもしれません。
これほど、ウェブ解析は力のある最強の学問でもあるのです!

 

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脱線(捕捉)

あの冴えない課長と、なぜこの会社のアイドルが不倫を!?!??!
これも、ひょっとしたら、接触頻度が関係していたかも、しれませんよ。

*なお、このエントリーは一部脚色を行っております(笑)

 

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