今日は朝から自分の中では衝撃が走ったニュースが出てきました。
かつて日本最大であったインターネット サービス プロバイダのニフティがついに富士通の手から離れ、売却される運命にあるという事です。
ニフティはまさに今のSNSの礎を作ったものだと個人的には思っています。
パソコン通信＝初のSNS
パソコン通信というものを知らない人もいるかと思います。
パソコン通信（パソコンつうしん）とは専用ソフト等を用いてパソコンとホスト局のサーバ（またはノード、ホスト）との間で通信回線によりデータ通信を行う手法及びそれによるサービスであった。
全盛期は1980年代後半から1990年代前半の頃で、のちにインターネットが一般ユーザーに開放されたため徐々に衰退していった。最後まで残ったニフティが2006年3月末でパソコン通信サービス「NIFTY-Serve」を終了し、パソコン通信は過去のものとなった。インターネットが世界中のネットワーク同士を結ぶ開かれたネットワークであるのに比べると、パソコン通信は原則として特定のサーバとその参加者（会員）の間だけの閉じたネットワークであった。＊Wikipediaより
というものです。
ニフティのパソコン通信 ニフティサーブを行っていた人なら、まさにニフティはSNSだったと思う人も多いかと思います。
ある程度、閉ざされた環境で個人同士が結びつくという状態。
mixiを始めた当時（今では月に1回程度しかログインしないが）、なにこれ？ニフティサーブみたいなものだな～と感じました。
ニフティサーブには個人というよりもフォーラムというもので主に構成されていました。mixiやFacebookでいうところのグループがメインの交流の場でした。
特にフォーラムに入るのには、申請等は必要なくニフティサーブの会員であれば誰もが入って使う事は可能でした。
その後、フォーラムで仲良くなった人達がパティオというものを作り、より閉ざされた環境での交流を取るようになっていきます。
パティオこそ、mixiやFacebookのグループに一番イメージとしては強いでしょう。
ニフティに無かったもの、個人同士の発信の場、タイムラインだったと言えるでしょう。
ニフティサーブというパソコン通信のサービスは2006年に無くなりますが、これがまさにニフティの失敗だったと思います。
このまま、パソコン通信ではなく、通常のインターネットの世界へ上手く移行出来ていれば、mixiやFacebookになっていたかもしれません。
実際にニフティサーブが無くなり、行き場を無くしたニフティサーブ民は、mixiやFacebookで新しいグループを形成している事も少なくありませんでした。
インターネットの導入期にパソコン通信が果たした役割は非常に大きかったと言えます。
ただ、あくまでも可能性の話に過ぎませんが。
個人と個人がネットで繋がりそこから、何か新しいものを創造していくという流れはパソコン通信が最初であり、mixiやFacebook等のSNSに大きな影響を与えていく結果となったと思います。
実際にどこに売却されるのか
実際にニフティはどこに売却されるのかが、早く知りたいものです。
既にニフティのサービスには一切手を出していませんが、最初にホームページを作ったのも、ニフティでした。
ただ、今後は企業向けのシステム事業をメインにする様子。残念な事です。
これからのプロバイダ
インターネットが流行りだした1990年代後半、プロバイダはあちこちで作られました。それが、常時接続というものが始まり、徐々に少なくなってきました。
また、スマフォや無線ルーターの登場でプロバイダという存在すら知らない人が増えてきました。
プロバイダ（ISP）という概念すら今後はドンドン希薄になるイメージがあります。
実際に、光回線を使っている人にプロバイダは？と聞くとかなりの確率で知らないと答えるか、光回線と答えるように思います。
パソコン通信が果たした役目
パソコン通信が果たした役目、まさに今のネットの世界で人々が繋がれるという事を立証した事だと思います。
パソコン通信は、ネットというもののアーリーアダプターとアーリーマジョリティを取り込み、徐々にレイトマジョリティを取り込んでいきましたが、そこに今のインターネットが登場し、コモディティ化する事なく終わりを告げました。
しかし、レイトマジョリティを取り込んだという意味でインターネットの布石を作った事も大きな役目だったと思います。
ニフティ、ありがとう！
＊東北フォーラムのみんな、元気かな～・・・・
