新人アクセス解析担当必読!案外知られていないアクセス解析の注意点 IE2000バイト問題
はてなブログの「鈴木です。」は更新を(おそらく)停止しました。
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なお、ちょっと黒い鈴木はnoteをご覧ください。
おはようございます、鈴木です。
春!新入社員も2週間経過してようやく落ち着ける週末になるのか、課題で必死になっているのか解りませんが、新人ウェブマーケッターに是非とも読んでもらいたい、アクセス解析の注意点、というよりは知っておくべき問題の1つ、IE2000バイト問題について説明します。
IE2000バイト問題
案外アクセス解析になれた人でも以外と知らないIE2000バイト問題。
IEとは、お馴染みインターネットエクスプローラーです。
アップル系の情報が多いサイトだとSafariとかFireFoxが多くなる傾向にありますけど、Windowsのパソコンに限定すればウェブブラウザのシェアはまだNo.1です。
そんなIEですが、アクセス解析にとっては大きな問題となる現象があります。それがIE2000バイト問題です。
あ、こう呼んでいるのは自分だけかもしれません(^^;
どんな現象かと言えば、ウェブビーコンタイプのアクセス解析ツールは、httpヘッダでサーバーに情報を送っています。
GoogleAnalyticsなら、GAのサーバーにhttpを利用してデータを送っています。
このサイトならGAの場合、こんな感じでGAのサーバーに情報を送っています。
"http://www.google-analytics.com/collect?v=1&_v=j19&a=2050657925&t=pageview&_s=1&dl=http%3A%2F%2Fsuzukidesu23.hateblo.jp%2F&ul=ja&de=UTF-8&dt=%E9%88%B4%E6%9C%A8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82&sd=24-bit&sr=1920x1080&vp=1903x919&je=1&fl=12.0%20r0&_utma=27179199.438226332.1390617398.1397087445.1397090312.341&_utmz=27179199.1397050865.337.49.utmcsr%3Db.hatena.ne.jp%7Cutmccn%3D(referral)%7Cutmcmd%3Dreferral%7Cutmcct%3D%2Fotunahito%2F20140409&_utmht=1397865283525&_u=MCECgE~&cid=1293078143.1390615042&tid=UA-29716941-6&z=30299222"
上記は522バイトの情報量なのですが、この文字列は2000バイトまでしか、IEでは送れない事になっています。
GAの場合、デフォルトのトラッキングコードならこれが2000バイトを超える事はまずありません。
しかし、いろいろと設定をしていく事で2000バイトを超える事が発生します。
httpリクエストが2000バイトを超える事例
サイト内検索のキーワードを取得して送る設定になっている場合
サイト内検索は非常に重要なものです。コマースサイトであればお客様がどんな商品を求めているのか一番解るキーワードが含まれています。
サイト内検索に関する分析の本まで出ています。
サイトサーチアナリティクス アクセス解析とUXによるウェブサイトの分析・改善手法
- 作者: 清水誠,池田清華,UX TOKYO
- 出版社/メーカー: 丸善出版
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監修は、あの清水誠さんです。GW明けから本格的に日本での活動のようですね。
サイト内検索については、また別途書きたいと思いますので、ここでは割愛します。
サイト内検索のキーワードを取得している場合、全角の日本語で50文字も入れれば、httpヘッダは2000バイトを超えてきます。もちろん、日本語で50文字も入力してサイト内検索をされる方は稀ですが、他にも何か情報を送るようにしていると全角25文字くらいでも2000バイトを超えてきます。
全角25文字は実はよくある文字数です。
何かと言えば、輸入商品の日本語名。
なので、まずサイト内検索のキーワードをアクセス解析ツールで集めている場合は、注意して下さい。
商品情報一覧
GAの場合はどうか知りませんが他の有名なアクセス解析ツールで、購入された商品名や価格、数量をアクセス解析ツールに取り込むように設定されている場合もあります。
この時、商品点数が2~3なら良いのですが、5とか10とかを超えて来ると2000バイトを超えるようになります。
5品以上購入される事が多いコマースサイトでは注意が必要です。
2000バイトを超えるとどうなるか
2000バイトを超えてもサイトには影響は一切ありません。
影響があるのはアクセス解析ツールで情報が一部取得出来なくなるだけです。
2000バイトを超える直前の「&」までの情報は取得出来ていますので、問題はありませんが、他のデータと比べた時に、あれ?なんか数字がおかしい!と思ったら、2000バイトを超えている事が無いか確認してみて下さい。
httpヘッダの取得
httpヘッダを取得する方法はいろいろありますが、鈴木が使っているのは、以前にも紹介した、こちらです。
念の為にGAやAdobeAnalyticsできちんと情報が取得出来ているか確認するためのツールとしては非常に便利です。
この春にアクセス解析も見るような部署になった方々は是非とも一度確認してみて下さいね。
以上、CMに入ります。
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