オール1の通知表を見た事はありますか?愛知県公立学校の問題点
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なお、ちょっと黒い鈴木はnoteをご覧ください。
昨日見たエントリーで気になったものがありましたので、書いてみたいと思います。
劇的な出会いで人生は変わる【オール1の落ちこぼれ→教師/ギャル→書道家】 - 書道家yoooenさんの奮闘記
エントリーの内容そのものは、非常に共感の持てる素晴らしい内容でした。このブログで書道の奥深さや、ブログでよく見るイラストや写真、動画以外にも「書(書道)」というものでブログの内容を表すという事も知りました。お薦めのブログです。
なお、最近は他のブログを褒めるという事をこちらのブログで覚えました(笑)
よく「ブログに書くことがない」という悩みを見かけるのだが、そういう時は、
「他のブログを褒める」
というのがベストの対処法ではないだろうか。
うん、これは良いかもしれない。
いや、実際に共に良いブログですよ。
話を書道家yoooenさんのエントリーに戻して
気になったのは、ブログの内容とほぼ関係ない事。この中で書かれている宮本延春氏が中学時代にオール1の成績だった事です。そして、大学が名古屋大学だった事。その事から、ひょっとしてこの人は愛知県の人なのでは?と思い、調べてみると、やはり愛知県出身でした。
そこで、愛知県の中学で行われている差別的評価について書いてみたいと思います。
たまには、社会的な事を書いてみようかと(^^;
書くにあたって、活字の本では時間がかかると思ったので、上記の本を購入して読んでみました。
オール1の落ちこぼれ、教師になる (1) (KADOKAWA CHARGE COMICS 17-1)
- 作者: 宮本延春,清水洋三
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- メディア: コミック
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オール1の落ちこぼれ、教師になる(2) (カドカワデジタルコミックス)
- 作者: 宮本延春,清水洋三
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
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オール1の落ちこぼれ、教師になる(コミック版) を読んで
内容的には非常に感動的な話です。素晴らしい内容です。確かに著者の中学時代の成績はかなり悪かったんでしょうね。それでもこの著者の中学の教師は多少はまともだと思いました。その理由を書いていきます。
愛知県の中学で行われている内申点操作
中学時代、よく遊ぶ友人がいました。お世辞にも成績はよく無い友人でした。しかし、皆から人気がありました。それは人を傷つけない且つ物凄く面白い奴だったからです。奴って表現はあまり良い表現ではありませんが、ここでは親しみを込めて奴と書いています。仮に彼をO君と呼ぶ事にしましょう。
中学3年で同じクラスでした。O君に中学3年1学期の通知表を見せてもらったのですが、宮本延春氏同様、1がほとんどで2が2~3個だったのを覚えています。
とても進学なんて望めない成績でしたし、O君自身進学はしないつもりでした。2学期になって、進路が皆明確になりO君は親の紹介で飲食店に就職する事が決まりました。その2学期の通知表でO君はオール1となりました。
しかし、クラスメイトでO君と大して1学期の成績が変わらない進学希望のA君の通知表は1学期は1と2がほとんどだったのに、2学期はほとんど2と3のみになりました。成績は2人ともほぼ変わりませんし、授業態度等も変わりません。むしろO君の方がクラスのムードメーカー的存在でクラスを良い雰囲気にしていたと言えます。
通知表について、何故かクラスでオープンに見せ合うのが流行っていたので、知ることが出来ました。なんで、そんな事が流行ったのか今となっては不思議ですが。
つまり、進学に必要な内申点をつけるため、A君の通知表は内申点を上げるためにアップされ、親の紹介で就職する事になったO君の内申点は関係ないため、すべて1にされたのです。
これは、後で教師になった知人から聞いた話ですが、愛知県の中学の多くで、進学先や就職先によって、内申点の操作を行っていたとの事です。
もちろん、テストの成績を考慮しての操作ではあるのですが、親の紹介等で就職する生徒の成績をオール1にする事は当たり前の事だったという事でした。
宮本延春氏の成績
宮本延春氏の成績は中学3年の時は1と2であり、オール1では無かったわけですが、まだ2があるだけ、教師はまもともだったのかもしれません。私が出た中学ならば、オール1になっていたでしょうね。
愛知県が抱える教育現場の闇
愛知県の小中学校の教師の実に4割が愛知教育大学(国立)出身とも言われています。愛知県の小中学校教師の一大派閥を作り上げています。
この派閥のために、他大学出身の教師は出世が望めないという事もしばしば言われてきていました。
実際に、教育現場に居ないのでこれが正確かどうかは解りません。
ただし、私自身小中学校の担任はほぼ愛知教育大学出身でしたし、割りと年配でしっかりしている教師でも主要ポストにはついて居なかった事を記憶しています。主要ポストはほぼ愛知教育大学か名古屋大学の出身でした。
そんな愛知県でしたから、私が高校に進学する時代には、群制度というおかしな高校進学制度がありました。現在は無くなっています。
高校の群制度とは、同じ市内や区内(もしくは近隣)に普通科の公立高校がある場合、2つの高校を1つの群として受験し、合格した場合、どちらの高校になるかは発表があるまで解らないという仕組みです。
名目上は、近隣の公立高校との学力格差を無くすためとなっていました。基本的には合格した生徒を成績順に奇数がこちらの高校、偶数がこちらの高校というようにしているとの事でした。
しかし、明らかに内部操作はされていました。
例えば、同じ市に2つのAとBという公立高校があった場合、Aの高校には野球部出身で高校でも野球を続けそうな生徒を中心にする、Bの高校にはサッカー部出身で高校でもサッカーを続けそうな生徒を中心にするというように操作が行われていました。こうしてAは公立高校にしては比較的野球部が強い高校になり、Bは公立高校にしては比較的サッカーが強い高校になっていました。
なお、野球部やサッカー部出身でもあまり戦力にならない生徒は操作の対象から外されていた事も裏の問題としてありました。
この話は当時、その市の市長をしていた市長の甥っ子である友人から聞きましたし、実際にそのようになっていました。
このように愛知県公立の小中高の教育現場では、当たり前のように不正が続けられてきたと言えます。
恐らく似た話は他の県でもあるかと思いますが。
宮本延春氏に期待する事
こんな愛知県の教育現場を本当に直していって頂きたいと思います。
以上です。
ご清聴、ありがとうございましたm(__)m
宮本延春氏の書籍は他にもいろいろ出ているようで、今度は活字の本で一度読んでみたいと思います。
- 作者: 宮本延春
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/07/25
- メディア: 文庫
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ちなみに、
【オール1の落ちこぼれ→教師/ギャル→書道家】
これを自分に当てはめると
中学までは秀才→凡人
となります(/_;)
いや、違う、凡人では無い!凡人未満だ!(;_;)
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