昨日書いたエントリー
思ったよりも読んでいただき嬉しい次第です。
またはてなブックマークコメント等で非常に参考になるコメントもありました。
自分の文章力ではちょっと違ったイメージで捉えられた方もいたので、補足として書いてみます。
まず、あくまでも個人的な感覚ですが、スマホファーストのイメージは下記の通りです。
モバイルファースト・スマホファーストの明確な違い
僕が認識していたモバイルファーストに関する意味合いは下記の記事を参考にして下さい。
ちょっと古い記事ですが、参考になる部分は非常にあると思います。
また、モバイルファーストの意味としてだとこれが一番適切だと思いました。
モバイル端末と言えば、フィーチャーフォンもスマートフォンも、タブレットも、場合によっては小型のノートパソコンも含まれます。
モバイルファーストという言葉は、モバイル環境に最適化したサイトを最初に考えて構築していくという意味合いで僕は捉えています。一方でスマホファーストというのは、スマートフォン特化したサイトを先に構築していく事と捉えています。
しかし、スマートフォン特化のサイトだけを作る事が最近行われているように思います。そういう意味合いでは、モバイルファーストの中の1つのスマホファーストではなく、まったく別の意味合いになってしまっている部分もあるのでは?
スマホファーストではなく、スマホオンリー
ここ最近のWebサービスを見ているとスマホだけに本当に特化していて、パソコンで見るとがっかりするサイトも出てきています。
がっかりするサイトの特徴
画像を扱っているサイトで多いのですが、スマホ用に画像を軽めに解像度の低いものを使っているのですが、それをフルスペックのモニターで見たら・・・・
上記の画像の良し悪しは別にして、普通に見える写真だと思います。
でも、上記の画像をスマホ用に解像度を下げているにも関わらずPCサイトも同じ画像を使用していて、フルスペック対応させている場合があります。そうなるとどうなるかと言うと極端な例ですが下記のように表示される場合があります。
(あくまでイメージです)
非常に残念に思いませんか?元の画像はそれなりに鮮明でそれなりに見れるのに、パソコン・特に解像度の高いパソコンで見ると残念な画像になっているというこの状態。
本当にスマホファーストが正しいか?
スマホユーザーが8割9割を超えていて、戦略としてスマホに特化させているのなら解るのですが、明確な戦略も無いのにスマホにだけ特化させてしまい、パソコンで見るユーザーを取り逃がしてしまっている状態になっていないか?と思う訳です。
パソコンで見るユーザーが減っているのは時代の流れだけと勘違いしてパソコン用に最適化していないがために、パソコンユーザーが減っている状況を招いていないか?という事も考えるべきではないか?と。
もちろん、時代的に今はスマホユーザーが増えていますし、まだしばらくはこの状況が続くと思いますが、扱っている内容(題材)によっては実はスマホファーストよりもパソコンでもある程度は見やすく作っている方がコンバージョンが良い場合もあるという事で、前回例を出した訳です。
特に僕は旅が好きなので、旅関係のサイトやWebサービスをよく見ていますが、どうやって今後マネタイズをしていくのだろう?と思うところが非常に多く思う訳です。
広告配信でバイラルメディアのように行うのなら良いとして、パッケージ旅行とかも売り込んでいきたいと思うのであれば、年配の方が見やすいサイトにしないとマネタイズしにくい部分もあるのでは?と感じています。
年配の方でももちろん、スマホは見ていますが、スマホだと見辛いからパソコンで見て最終的に購入をするという層は一定数います。
旅=移動するもの、だからモバイルファースト、いや今はスマホファーストだ!という考えになっていないか?と。
旅に出てしまえば、確かにスマホファーストの方が便利でしょう。
でも旅に出る前に自宅できちんと計画をたてようと考える場合、スマホに特化しすぎたサイトだと見辛いがために敬遠してしまう人もいるのかな?と。
実際に僕がそうですし、そう行っていた50代の方も何人か知っています。
特に僕よりも上の年代、老眼も進んできてスマホが見辛い世代がスマホだけに特化された旅行サイトを見るのかどうか・・・・
ターゲットを20代~30代と捉えているのなら当然別です。
ビジネスで見るスマホファースト
しかし、お金を使う・お金を持っている50代~70代をメインターゲットに考えているのならスマホファーストではなく、モバイルファースト・どんなデバイスからでも最適化されたものを用意すべきが今の時代なのではないかと思う訳です。
また、スマホだけに特化したサイト、特にウェブサービスは本当に増えていても、そのサービスを使う年代は増えているのかと言えば、ご存知の通り少子高齢化で減っています。
旅をメインに扱うのなら、少ない世代だけをメインターゲットにせず、ある程度の高齢者も取り込めるサービスを作った方が国内だけでのサービスを見据えているのなら、利益が出るのではないかと。
厚生労働省の資料で人口の推移があります。
2025年にはかなりの人数が50歳以上になっている事が解ります。
これを見て、見やすさを求めてスマホのような小型画面ではなくパソコンやテレビのような大画面に推移していくように僕は思いました。
そういう意味でスマホファーストはあと10年で終わると思った訳です。
ここ2~3年先のビジネスとして捉えるか10年先を見据えてビジネスを行うか、その違いもあるでしょう。
スタートアップしたばかりのベンチャーなら半年~1年以内に結果を出さないといけない場合もあるので、スマホファーストに特化させる事も解ります。
でも、10年先もあるためにはやはり10年先も見据えてサイト構築、ウェブサービスの構築をした方が良いでは無いでしょうか?
自分の年齢ではなく、20代30代の方は自分のご両親の立場になって考えてもらうと少し見方が変わってくるのではないでしょうか?
いや~、40歳を過ぎて数年もすると本当にスマホが見辛いな~・扱いづらいな~って思う人もいますよ。僕がそうですから(/_;)
一番良いのは、スマホでもパソコンでもシームレスに違和感なく見れる・使える事なんですけどね。
以上です。
ご観覧、ありがとうございましたm(__)m