鈴木です。別館

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実店舗での行動分析が近づいているかもしれません。

はてなブログの「鈴木です。」は更新を(おそらく)停止しました。

ブログはWordPressにて継続しているので、よければ是非訪れてください。

>鈴木です。~鈴木利典 公式ブログ~

なお、ちょっと黒い鈴木はnoteをご覧ください。

>鈴木です。(note)

~ここから本文です~

昨日はなんか妙に疲れていて、日付が変わる前に寝てしまった鈴木です。

昨日、「アナリティクス サミット2014」というセミナーに参加してきました。

アナリティクス サミット 2014 : 5/21(水)開催 ―― 「アクセス解析」から「アナリティクス」へ | Web担当者Forum

アナリティクス アソシエーションWeb担当者フォーラム の共同開催のイベントでした。

アナリティクス アソシエ-ション

アクセス解析等を仕事にされている方ならご存知かと思いますが、普通の人はまず知らない団体かと思います。

 

アナリティクス アソシエーション - アクセス解析の協議会
アナリティクス アソシエーション
元々、鈴木も知りませんでしたが、お世話になったコンサルタントの方に教えて頂き登録しました。

個人会員(無料)と、個人会員(有料)、法人会員(有料)とあり、個人会員(有料)で登録しています。

つい最近、アナリティクス アソシエーションという名前に変わりましたが、以前は、アクセス解析イニシアチブ という名前でした。元々は、アクセス解析を行っている方の交流及び情報共有、人材育成のための土俵作りという事で発足しているそうです。

今回、名前が変わったのは、アクセス解析と言えばウェブやせいぜいスマフォのアプリで行われるというものでしたが、オムニチャネルが叫ばれている昨今、すべての解析・分析までエリアを広げるという事で、アクセス解析ではなく、「分析学「解析学」を意味する、アナリティクスという名前にしたという事でした。

確かに、最近は実際の店舗でのお客様の行動を分析するコストがかなり安くなって、お店で実際にお客様がどんな行動を取っているか計測出来るようになってきています。

そういう意味も含めて、すべての分析・解析をする方々の交流の場、情報共有の場、人材育成の土俵作りの場という意味で名前が変わったいう事です(と鈴木が勝手に意訳しているかもしれません)

実店舗での行動分析

実際の店舗でお客様の行動を分析???と思われるかもしれませんが、日本だとパチンコ屋でまずはスタートしているようです。分析というよりは、防犯のための要素が強いようですが。

最初は、アメリカの百貨店 ノードストローム で行われて、ノードストロームが炎上したという話を以前参加したセミナーで聞きました。

EuclidAnalytics

ノードストロームで行われた実際のお客様の行動分析は、お客様が持っているスマフォを勝手に利用しての分析だったため、炎上したという事を、知っている人は知っている清水誠さんが以前参加したセミナーの中で話されて以来、覚えていました。

その分析がEuclidAnalytics(ユークリッドアナリティクス)というそうです。

 

スマホ時代のリアル店舗の活きる道 小売店(物理店)の客数調査をセンサーなしで自動化する Euclid スマホのWiFiシグナルをキャッチ - KandaNewsNetwork KNN
KNN
こちらのサイトが、非常に参考になります。

ここで問題なのが、勝手にお客様のスマフォのWi-fiの信号を利用した事でした。事前にきちんと店頭で告知しておけば、炎上する事も無かったろうにとの事。

日本の場合

お客様の行動を分析する際に、勝手にお客様のスマフォを利用する事は出来ませんし、中にはスマフォを持っていない方もまだまだいます。またWi-FiをOFFにしている可能性だって考えられます。

そうなった時、店舗は店舗だけで完結する分析方法を取るしかありません。

それはどう行うかと言うと、3Dセンサーを使って行うというものでした。

ただ、この3Dセンターが高額でとても、店舗に導入するには投資対効果が得られないと考えられてきました。

しかし、技術革新等で、この3Dセンサーの価格がかなり安くなり、利益率の高い言われるパチンコ屋からまずは防犯の意味合いを込めて取り付けられ初めているようです。

ビッグデータの時代

そして、もう1つがパソコンの性能の向上でしょう。
ビッグデータというビッグワードが出てきてもう2年くらい経過したのですかね。

ビッグデータを高速に処理する技術やパソコンの性能の向上から、3Dセンサーで読み取った膨大な情報も分析出来るようになってきました。

こういう背景があって、実際の店舗でのお客様の行動分析も瞬時に行える基板が出来てきたと言えます。

そして、オムニチャネル時代の到来。

アクセス解析だけでは実際の店舗のお客様の行動までは当然解りません。
そこで、実際の店舗でのお客様の行動までも分析をして、そのデータからオムニチャネルを更に発展させて行こうと各社、考え始めていると思います。

プライバシー問題

ここで大きな問題が1つ。

プライバシーの問題です。

例えば極端な話、何時間店舗の中にいて、トイレに何分いて、鮮魚コーナーを何分見て、パンコーナーを何分みた・・・というように店内でどういう行動をしたか、分析しようと思えば出来てしまうわけです。

3Dセンサーはトイレの中まではつけられませんが、トイレに入って、出てくるまでは当然追う事が出来ます(トイレの中にまでつけたらさすがに盗撮ですからね)。

万引きに似た行動をインプットしておく事で、その行動を取った人がいた場合、即座に警備員を向かわせて確認をさせるという事も可能になるでしょう。

でも、普通のお客様でそこまで行動を分析されていると思うと不気味ですよね。

更に、クレジットカードや登録式のポイントカード等を利用すれば最終的に個人の特定まで出来てしまうわけです。

コンビニで、レジの際に店員が凡その年齢と性別を打ち込んでいるという事を知っている人は大勢いると思います。

また、大手小売店でも、ポイントカードとPOS情報を結びつけて、どの年代のどの性別の人が、どんな製品を買うのか統計は当然取っています。

イオンや7&iのように独自にクレジットカードを出しているところでは、更に年収や居住地域、家族構成というデータまで結びつけて分析する事も理論上は可能ですが、個人情報保護法に触れる可能性があるので、行っては無いと思います。

そこに更に店舗内での行動分析まで紐付けば、もう全て丸わかりで情報を持たれる事になります。

プライバシーが小売店を利用する事で無くなるわけです。
更に、電気代やガス代をそれらのクレジットカードで支払っていたら・・・・

当然、そこまでは行っていないでしょうし、個人情報保護法にも触れるため行っているところは無いと思いますが、やろうと思えば可能という事です。

そういう分析を行って欲しくない場合は、用心をするのならポイントカードは使わない、クレジットカードは他社のものを使うか現金を使う、という事をしないといけなくなる日が来るかもしれません。

そこで、実際の店舗で行動分析を行っている場合、事前告知をすべきだと思います。防犯カメラだけなら個人と結び付けれませんし問題ないと思いますが、個人と結び付けられるこ3Dセンサーを使った行動分析は、やはり事前告知はして欲しいですよね。

参考になる記事

この記事が実際の店舗での行動分析では非常に面白いです。

 

仕事をしたら“客の迷い”が見えてきた(前編):なぜ歯ブラシを買うのに迷うのか? 客の行動を分析して、分かったこと (1/6) - Business Media 誠
誠ブログ
こちらの記事も面白いかもしれません。

 

ニュース - 日立が名札型センサーで店内行動分析、客単価15%向上の効果:ITpro
IT Pro
こういうニュースを見ると、名札はつけてくれないけど、買い物カゴやショッピングカートは持つだろうから、そこにつけてしまえば、出来るだろうな~と勝手に思っています。

既に、どこかの店舗でひっそりと行動分析は行われているかもしれませんね。

 

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