読みました。
上手くまとめられているのですが、基本的にデータ通信専用SIMを使うことを推奨しています。
でも、上記で紹介されているプランというかデータ通信専用SIMは絶対に中学生等のお子さんに持たせることはおすすめしません。
現在格安SIM（MVNO）14社と契約している立場からなぜデータ通信専用SIMをおすすめしないかを説明します。
緊急電話はかけられない
まずなぜ中学生にスマホを持たせるのか？ということを考えてください。
半数以上は子供に迫られてということだと思いますが、それならマネーさんが紹介しているもので良いかもしれません。
でも、子供の安全のために持たせるということであれば、データ通信専用SIMでは意味がありません。
マネーさんが書いている通り、110番や119番に050から始まるIP電話では電話をかけることが出来ないからです。
警察に電話をかけるアプリはありますが、消防（119番）に電話をかけるアプリはありません。
もちろん、消防署にも普通の電話番号がありますのでそこを登録しておけば電話をかけることは出来ます。
しかしよく考えてください。
110番や119番に電話をかける時に電話番号から警察や消防署を探して平常心で電話をかけることが出来るかどうかを。
110番や119番に電話をかけるような事態になった時、ほとんどの人はテンパっている時です。テンパっている時に電話帳から電話番号を探して電話をかけるだけの行動が出来るのか？いつも使わないアプリを使えるかどうか。
だから緊急時の電話もかけられる音声通話付きSIMを選んでおいた方が安全です。
格安SIMの種類
ここでデータ通信専用SIMとか音声通話SIMとか意味がわからないという方もいると思うので簡単に説明します。
格安SIMは下記のように分類出来ます。
音声通話SIMは090・080・070からはじまる電話番号が付与されてその番号で電話をかけることが出来ます。また110番や119番にも電話をかけることが出来ます。
データ通信専用SIMにも電話番号そのものは形式上割り当てられていますが、その番号を使って電話をかけることが出来ません。
電話をする場合はLINE等の通話アプリを使うか050の番号から始まるIP電話を使うことになります。ただし110番や119番には直接電話をすることが出来ません。
データ通信専用SIMでSMS機能付きと機能無しがありますが、LINE等の設定を簡単に行いたいのであればSMS機能付きを選んだ方が良いでしょう。SMS無しのものより月額で120円～150円高くなりますが。
SMSはショートメッセージサービスの略で電話番号をメールアドレス代わりにしてメッセージを送ることが出来るサービスです。電話番号がありますがその番号から電話は発信出来ないので注意してください。
これがあるとLINEの設定が簡単に行えます。
半額通話アプリにも注意
前提として音声通話SIMを選んだ場合でも050のIP電話は使えますし、LINE通話も出来ます。
格安SIMはほとんどのところで30秒20円の通話料がかかります。しかしこれを半額の料金で使えるというアプリを格安SIMを提供しているMVNO各社は提供しています。
このアプリを使う場合にも注意が必要です。
通話料を半額にするアプリは「プレフィックス番号」という番号を電話番号の前に付け加えることで、特定の通話サービス網を使うことで電話代を安くする仕組みですが、通話料半額アプリを使った場合でも110番や119番にはほとんどのアプリで電話をかけることが出来ません。
僕が知る限り通話半額アプリで110番119番に電話をかけられるのはBIGLOBE電話だけです。
中学生におすすめの格安スマホ
音声通話SIMとデータ通信専用SIMの料金の差が月額基本料金でだいたい700円です。
データ通信専用SIMで500円ならプラス700円で音声通話SIMにすることが出来ます。
中学生におすすめの格安スマホは安全を再優先するのなら通話料半額アプリでも110番119番に電話をかけられるBIGLOBE SIMです。
ただ安くはありません。基本料金は音声通話SIMで
- 月1GB：1400円
- 月3GB：1600円
- 月6GB：2150円
- 月12GB：3400円
キャリアに比べれば安いですが月500円では無理です。でも安全のためには当然とも思える金額ではないでしょうか？
でもiPhoneってダダこねられますよね
でも中学生だとiPhoneが絶対的な人気なのでiPhoneが良い！というお子さんが圧倒的に多いでしょう。
でもキャリア（docomo・au・SoftBank）で購入すれば月々7000円以上の金額がかかります。
それなら素直にキャリアで購入した方が安いのですが2年間というスタンスで見た場合、iPhoneは中古で購入して格安SIMを入れて使った方が安いでしょう。
iPhone6の中古なら傷が本体にあるものなら5万円を切っています（16GBモデルですが）
格安SIMの料金が月2000円なら2年間で48000円です。これに中古のiPhone6の5万円を加えると98000円
キャリアだと7500円くらいはするので2年間で18万円です。
2年間で見ると格安SIMと中古iPhoneの方が安くなります。
格安スマホの欠点
格安スマホの欠点はいろいろとあるのですが、ここでは１つにクローズアップします。
- 修理の時は使えなくなる期間が最低1週間はあると思うべき
キャリアの場合、故障したら修理期間中に貸出機を貸してもらえることが多いです（貸出機がすべて出払っていると貸してもらえませんが）。
しかし格安スマホの場合、故障しても貸出機は基本的にありません。
基本的にというのはスマホ本体とセットで格安SIMを購入した時にオプションプラン（有償）を選べば貸し出してくれたり新品と交換してくれたりするサービスがありますのでオプションに加入していれば使えない期間は１日～３日程度になります。
でも中古でiPhoneを購入したりスマホ本体のみを家電量販店で購入した場合は、スマホが故障した場合、修理期間中はスマホが無くなるということを覚悟しておかなければいけません。
でも安くしたいから格安SIMを使いたいということであれば、G-Phoneという格安SIMをおすすめします。
それはなぜかというと、どこで購入したスマホでも故障した時は無償でスマホ本体を貸し出してくれるからです。もちろんスマホの修理先はメーカーか購入先になりますが、スマホ本体は無償で１ヶ月間ほど貸し出してくれます。
貸出機も早い時間帯なら当日出荷、遅くても翌日出荷なので地域にもよりますが翌日には届くことが多いと言えます。
速度も現段階では遅くありません。プランが月2GBしかありませんが。
それでも新品のiPhoneをねだられたら
もし親御さんが使っているスマホがdocomoならdCard GOLDというクレジットカードを申し込めばかなりお得に使えるかもしれません。
家族2人以上でdocomoのスマホを使っているのなら絶対にお得になります。
詳しくは下記をお読みください。
money-creditcard.hatenablog.com
蛇足 イオンモバイル
2月18日にニュースリリースのあったイオンの格安SIM イオンモバイルが気になっている方も多いでしょう。
2月26日から購入出来るようになりますが、実際にどうなのだろう？と思う方へ、安心して使える格安SIMになるということだけ伝えておきます。
全国のイオン213店舗でサポートを受けられるのはスマホ初心者には大きなポイントになるでしょう。
