働き方の問題を問う時に例えが悪すぎると残念な内容になると思った
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保育士が安すぎる給料と待遇改善を訴えたニュースに対して、1つの仕事にこだわる必要性は無いから転職すべきでは無いと書いてあったブログがありました。
これを見てこれが別の職種ならある程度賛同出来る内容だったのですが、例えが悪すぎてまったく賛同出来ない内容になっていました。
転職と待遇改善を同じに見るのはおかしい
確かに不満のある仕事・会社なら転職すれば良いと思うこともあります。以前もそういえば転職すべきというような内容のブログで炎上していた記憶があるのですが、いろいろなシガラミから出来ない人もいるということを考えた方が良いんじゃないのかな~と思ったものでした。
今回は保育士が待遇改善を訴えたことに関して訴えるくらいなら転職すれば良いという意見でしたが、これって例えが悪すぎるんですよね。
例えばすぐに思いつくのが少子化問題。
保育所に空きが無いために子どもが預けられず働きに行けない人もいる訳で。
保育所に空きが無い要因としては保育士の数が足りないからという理由もあると聞いたことがあります。では何故保育士の数が足りないのか?それは保育士の待遇が悪すぎて辞める人が多いから。
なら保育士の待遇が改善されれば子どもを預けることが出来る環境が出来て安心して子どもを産める状況になるかもしれない。
それを思って保育士達は訴えたのかもしれない。自分たちの代では無理かもしれないけど、次に続くようにと考えて行ったのかもしれない。
そういう考え方があった可能性は否定出来ないと思うので、嫌なら転職をすれば良いって考え方だけをするのは結構危険なように思います。
自分だけの問題と捉えない人もいる
世の中には自分だけの問題と捉えないで悪いことに関しては改善していくべき!と考える人もいる訳で。
特定の業界が悪いのは世の中のためにならないから改善しよう!と思う人がいることも想像して欲しいと思います。
保育士なんてまさにそれだと思うんですよ。
例えば物凄く極端な話ですが、教師という職業も待遇が悪いと言われることがある訳で。
じゃあ教師が全員転職したらどうなるか?
もちろんその待遇でも良いと考える人もいるのでそんなことは無いのですし、中には教師という職業に情熱を持っている人もいるわけだから教師がいなくなるということは無いのですが。
しかし教師の数が絶対的に不足した場合、どうなるのか?という可能性も考えておくべきだとは思います。だから教師が待遇改善を次の世代に繋ぐために訴えてもおかしくないわけで。
- 嫌なら転職をすれば良い
- 次の世代のことも考えて自分たちが行動を起こすべき
これを並列に考えても意味ないですよね?全く別問題だから。
もちろん、精神的に病む状況なら転職をした方が良い場合もあります。でもこれは嫌なら辞めるとは別問題だと思うんですよね。
どんなに良い条件・待遇の会社でも上司次第で精神を病む人はいる訳ですから。
待遇が悪いから訴える=それなら転職すれば良いじゃん
という考え方にちょっと違和感を覚えたというお話でした。
もちろん、嫌なら転職すれば良いという意見に問題がある訳ではありません。ただ例えが悪いとその主張も意味をなさなくなることもあることは知っておいても良いんじゃないのかな。
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